概要
ブルライト地方北西、“歪みの砂漠”カスロット。鉄道測量隊の頭上に奈落の魔域の前兆たるオーロラが揺れ、砂の下からは古代魔法文明の遺構が顔を出した。 潜った四人が見たのは、今なお稼働する防衛機構。二度の激突の末、一行は冷静な判断を下す——このパーティでは、攻略不可。 生きて帰り、正確に報告する。それもまた冒険者の仕事である。
粗筋
ギルドで受注したのは、カスロット砂漠の鉄道予定線近くで見つかった遺構の調査依頼。現地の測量キャンプでは、遺跡上空に揺れるオーロラ——奈落の魔域発生の前兆——が観測されており、残された猶予は長くない。アルエット、ギシュト、ノエル、オドリケラトプスの四人は、砂の下に眠る古代魔法文明様式の遺跡へ潜った。
遺構の正体は、この地がまだ砂漠でなかった頃の揚水施設。機関そのものは無害だが、付属の防衛機構が目を覚ましていた。四人は防衛機構と二度にわたって激突。その手応えから、一行は結論を出した——この編成では、中枢の無力化までは届かない。深追いすれば骸が増えるだけだ。
四人は撤収し、遺構の構造と防衛機構の脅威を「このパーティでは攻略不可」としてギルドへ正確に報告した。依頼そのものは失敗扱いとならず、砂の下の歯車は、いまも次の挑戦者を待っている。


