人物紹介
人物像
彼女はアルショニア諸島の誇族の家にモモンガのリカントとして生まれた。
母はキツネのリカントであり、もとは平民の出であったが、紅の牙騎士団の中で武勲を重ね、ついには部隊長にまで登り詰めた女傑である。その功績によって誇族として取り立てられた家は、栄誉あるものではあったが、同時に古くからの誇族たちからは、目の敵にされることも少なくなかった。
一方で、父は小柄な草食獣のリカントであり、ワインや蜂蜜酒を主に取り扱う醸造家。武芸とは無縁の人物だった。彼女は、その父の血を濃く引いて生まれたためか、周囲のリカントたちと比べると小柄で、力にも恵まれなかった。
彼女もまた、アルショニアに生まれた女として、幼い頃から母に、狩猟や馬術を叩き込まれて育った。しかし、母の存在が大きかったこともあり、「あの母の娘なのに」と囁かれることは多く、そのたびに彼女は慚愧に堪えない思いをした。
そのせいか、アルショニアの武勇を尊ぶ気風も、国教である炎武帝グレンダールの教義も、彼女には少し息苦しかった。否定したいわけではない。けれど、強さを当然の価値として掲げる声は、いつも自分の生まれを責めているように聞こえた。
やがて彼女は人との関わりを避けるようになり、ほとんどの時間を森や草原での狩猟に費やすようになった。
生きるための糧を得るためではない。命を脅かされているわけでもない。ただ、周囲に自分を誇示するための戦果を求めてのことだった。
獣の足跡を追い、罠を仕掛け、弓を引く。正面から力を競っても勝てないことは理解していた。ならば、自分にしかできない技を極めればいい。そう信じて、彼女はただひたすらに弓の腕前を磨き続けた。
誰にも負けない弓の名手になるために。 いつか、自分を侮った者たちを黙らせるために。
それは、獲物を仕留めた直後のことだった。達成感も喜びもなく、ただ次の獲物を探そうとした彼女の耳に武妖精カグツの声が届く。
カグツは彼女を責めなかった。ただ、孤独に閉じこもったまま修練にのめり込み続ければ、いずれ、はみ出し者として扱われた自分のようになってしまうと静かに諭した。そして、島の外へ旅に出ることを勧めた。広い世界を見て、多くの経験を知り、多くの人と出会い、その中で改めて武を磨け、と。
彼女はその言葉をすぐに受け入れられたわけではない。けれど、一度立ち止まって考えたとき、自分が母のように強くなりたかったのか、強さを周囲に認めさせたその先が分からなかった。
だからこそ、彼女はアルショニアを離れた。
母の名も、誇族の立場も、島の息苦しい空気も置いて、ただ一本の弓を手に旅へ出る。世界を巡り、自分の武を磨くために。そしていつか、強さの意味、その先を自分の言葉で語れるようになるために。
そうして彼女は、アルフレイム大陸を旅して、やがてハーヴェスに辿り着く。 冒険者に特別な思い入れがあったわけではない、ただそこでは出自は問われることはない。色眼鏡で見られることがない。 それが理由となり、ギルド「ダイスの女神に愛される者達」で暫くの間、腰を落ち着けることにする。
未だに、強さを手にして、何を為したいのか、考えを出せたわけではないが、今はただ冒険者らしく、その日暮らしを楽しめれば良いと思っている。
経歴表
経歴1:負けず嫌いと称されたことがある
小型草食獣リカントとして生まれたためコンプレックスがある。アルショニアに住む、多くのリカントよりも強くなりたい。
経歴2:未だ叶わない夢がある
強くなること、そしてそれで成し遂げたいことについて答えを出す。
経歴3:かつては貴族だった
誇族の家に生まれた。立場や身分に鬱屈とした思いを抱いたため、旅を始め、現在は冒険者となった。
冒険に出た理由:まだ見ぬ世界を見るため
カグツの勧めで、外の世界を知るために旅にでた。
信仰
武妖精カグツを深く敬っている。しかし、それは敬虔な信徒として神を崇めているからではない。かつて強さだけを追い求め、道を見失っていた自分を諭してくれた恩師として、偉大な先達として尊敬している。
彼女にとってカグツの存在は絶対的なものではなく、立ち返るべき道標。偉大な師に恥じない行いをすることこそが、彼女なりの信仰心であり、最大の恩返しだと考えている。
容姿
身長
110cm前半。グラスランナーやタビットの平均よりも大きい。レプラカーンの平均より小さい。
仮面
獣変貌した自分の姿へのコンプレックスと、母への憧憬から、獣変貌する際は仮面を身に着ける。
その仮面は、かつて仕留めた獲物の頭骨を加工したもの。鼻梁や頬骨を削り、獣変貌した母の姿に似せている。
戦闘スタイル
(記載保留)
逸話・名場面
(記載保留)